06 FRAMES
上達のコツ:尺から逆算する
うまい作品は、描く前に尺とコマ数が決まっています。順番を変えるだけで同じ 90 分の密度が変わります。
尺を先に決める
最初に決めるのは絵ではなく秒数です。3 秒なら 200ms で 15 コマ、100ms で 30 コマ。コマ数が決まれば、タイムラインの枠が埋まるまでに何枚描けばいいかが確定します。
逆に「なんとなく動かしてから尺を見る」進め方をすると、8 コマで足りた動きに 40 コマ使ったり、逆に足りなくて上限に当たったりします。無料枠は 1 レイヤー 100 コマなので、余裕は最初に作っておくものです。
複製してから描く
中割りで一番速いのは、前のコマを Copy Frame で複製して、変わる部分だけ描き直す方法です。白紙から描くと、同じ線を毎回引き直すことになり、位置も少しずつずれます。
コピーは全レイヤー一括なので、動かしたくない層は触らないだけで止まります。動かす層と止める層を意識して、触る枚数を減らしてください。
FPS は 5〜10 に置く
30fps で 10 秒作ると 300 コマ必要で、無料枠では不可能です。5fps(200ms)なら 10 秒で 50 コマ、10fps なら 100 コマでちょうど上限です。
手描きのアニメは 8〜12fps でも十分動いて見えます。滑らかさより「形の変化」が伝わるかどうかが作品の評価を決めるので、コマを増やすより要所の形を直した方が効果があります。
ループの継ぎ目を先に作る
最終コマを 1 コマ目と同じ絵にすると、ループしたときに途切れません。8 コマの例なら 8 コマ目=1 コマ目です。
継ぎ目を最後に直そうとすると、そこだけ動きが飛んで見えます。最初に「1 コマ目を複製して最終コマに置く」だけやっておくと、以後は中割りを埋める作業になります。
線と色は最後まで分ける
Foreground に線、Background に色。この分離を崩すと、塗りのたびに線が消えます。バケツは閉じた領域を塗るツールなので、線が別層にある方が失敗が少なく、はみ出しても色だけ消せます。
色は 1 色から始めてください。2 色目を足すのは、線と動きが固まってからで十分です。
直す順番
- タイミング(コマの間隔)を直す。フレーム長かコマの追加で解決する。
- 次に位置(上下左右)を直す。移動ツールで全体をずらす。
- 最後に線の形を直す。ここを最初にやると、後でタイミングを変えたときに全部描き直しになる。